パルスオキシメーターはいつから反応する?どの指に装着する?実験による意外な事実!

どうも、まっきーです。

新人の言語聴覚士として働き始めたころ、サチュレーション(SpO2)が反映されまでの時間とパルスオキシメーターの装着部位で悩んでいた頃がありました。

※私の勤めていた病院ではフィンガークリップタイプを使っていました。

患者さんが誤嚥をした瞬間にサチュレーション(SpO2)が変化するのを見たことがない。

すぐに反映されないの?

計測する対象となる指は親指から小指まであるし、手指もあれば足指もある。利き手もあれば非利き手もある。

いったいどの指が正解なんだ?

今回は、「パルスオキシメーターでサチュレーション(SpO2)を計測すると、どのタイミングで変化がみれるのか?計測するにはどの指で計測すればいいのか?」というテーマで実験してみましたのでその結果と、当時調べた情報で大変参考になったものを合わせてお伝えいたします!

パルスオキシメーターとは

パルスオキシメーターは皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するための装置です。

患者さんへの負担が少なく、簡便ですぐに計測できる装置のパルスオキシメーターは、バイタルサインの1つであるサチュレーション(SpO2)を把握するには必須の装置となります。

パルスオキシメーターの特徴

Wikipediaでパルスオキシメーターを調べてみると

パルスオキシメーター(pulse oximeter)とは、検知器(プローブ)を指先や耳などに付けて、侵襲せずに脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)をリアルタイムでモニターするための医療機器である。モニター結果を内蔵メモリーに記録できるものや腕時計のような小型のものもある。

引用:Wikipedia

とあります。

パルスオキシメーターはリアルタイムでモニターすることのできる機器である。となっていますが、リアルタイムとは?調べてみると…

リアルタイム=即時、同時

ですが、患者さんが誤嚥やむせ込んだ瞬間にサチュレーション(SpO2)が変化するのを見たことがない。うーん。

この疑問を解消してくれたのは、昔ネット上で偶然みつけたサイトの情報でした。

今はそのサイトは無いようです。

 

それがこちら

パルスオキシメーターの装着部位別タイムラグ、計測数値の違い

実験健常男性に手指・足指・耳・額にパルスオキシメーターを装着し80秒間息を止める。息止めから呼吸再開、その後のサチュレーション(SpO2)回復までの変化を計測する。

 

 

結果

▪装着部位別にタイムラグがある。
▪耳が直後から下がり始める。
▪手指は約40秒後から下がる。
▪足指は約70秒後から下がり、下がる程度も1番浅い

驚きました!

耳以外は低下するまでタイムラグがあり、それぞれの部位で低下し始めるタイミングが違います。計測でよく使用する手指は約40秒後から変化がみられます。

つまり、

リアルタイム≠即時、同時 ということですね。

さらに驚きなのが、パルスオキシメーターの装着部位が異なるだけで数値が違うんです!

耳と額は息を止めて80秒後にはサチュレーション(SpO2)が85~86%まで低下しているのに対し、足指は93%までしか低下していません。

この実験は昔のものなので、最新の機器を使うと違った結果になるかもしれません。

ですが、部位によって計測値が異なる可能性があることは頭に入れておく必要がありますね。

 

また、日本呼吸学会が出しているQ&Aパルスオキシメーターハンドブックには

手指・足趾・耳朶などに使用する際、受光部で検出するシグナルレベルは非常に小さいため、正確な値を得るためには 装着部位の厚みや装着状態に注意しなければなりません。

とあります。

足は衛生面が気になりますし、爪白癬症などで爪が著しく肥厚し、正確に計測できなくなる可能性がありますので、私は足で計測することはほとんどしなくなりました

 

 

さてここからは私が行った実験です。

利き手、非利き手の指10本を同時にパルスオキシメーターで計測してみた。

バカな実験してみました笑。でも、どの指が1番反応がいいのか気になりません?

 

対象者情報年齢:20代男性
利き手:右1名、左1名
喫煙歴:なし
呼吸器疾患の既往:なし
手指の問題:なし
実験健常男性に、左右の手指10本に同じメーカーのパルスオキシメーターを同時に装着し、任意のタイミングで80秒間息を止める。息止めから呼吸再開、その後のサチュレーション(SpO2)回復までの変化を計測する。

 

結果

利き手:右手

利き手:左手

 

結果▪右利き、左利き共に右手の方が低下するタイミングが早い。
▪小指の反応が悪い。

以上のような結果になりました。

オススメの指はこの指です!なんてのが言えるデータは出ませんでしたね。

▪通常 6 ~ 18mm 厚(10mm 程度が最適)の部位に装着する。
▪耳朶での測定は、耳朶厚が 10mm 以下で血流量が少なく脈波シグナルが小さいため、手指・足 趾で測定する方が良い。
▪四肢末梢循環不全では、比較的血流が保たれる耳朶や前額部にプローブを装着して測定した方がより正確。

 

など、エビデンスのある情報に沿って対応するのが1番ですね!

資料はここからダウンロードできるようにします。

まとめ

お楽しみいただけました?

こうやって気になったことは実際に確かめてみると、ただ知るより知識も身につきやすいですね。

また、気になることがあれば実験してみたいと思います!

それでは!まっきーでした。